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一般的な文章には必ず句読点をつけますが、年賀状では句読点の使用はNGとされています。
ただ、句読点を使わずに文章を書くと読みにくくなってしまうため、文章の構成に悩んでしまう方が多いようです。
そこで今回は、年賀状に句読点を使ってはいけない理由や、句読点を使わずに読みやすい文章を書くコツをご説明します。
句読点以外にも、年賀状でやってはいけないNG事項もまとめましたので、これから年賀状を作成する方はぜひ参考にしてみてください。
日本では文章に句読点を使うのはごく自然なことで、むしろ句読点を使わずに手紙などを書くと「読みにくい」と嫌がられてしまいます。
そのため、文章を書くときは無意識に句読点を使うという方も多いのですが、年賀状に限っては以下の理由で句読点を使うのはNGとされています。
年賀状は新年を迎えられたことを喜ぶおめでたい挨拶状です。
お祝い事や喜ばしいことはずっと続いて欲しいと思うのが人情ですので、年賀状の文章に句読点をつけるのは、「よいことに区切りをつける」という意味につながり縁起が悪いと考える人もいらっしゃいます。
特に日本では験担ぎの習慣が根強く残っていますので、年賀状に句読点を使うことはやめたほうがよいでしょう。
現代日本では文章に句読点をつけるのが当たり前ですので、句読点をつけた年賀状が届いたからといって目くじらを立てる人はほとんどいないでしょう。しかし、相手に敬意をはらうためにも年賀状には句読点を使わないほうが無難です。
句読点を使わないのが年賀状のマナーと説明しましたが、句読点を使った文章に慣れている現代人にとって、やはり区切りのない文章はやや読みづらいものです。
そんなときはちょっとした工夫をこらして、句読点を使わなくても読みやすい年賀状を作成しましょう。
長々と連なった文章は息をつく間がないため、一目見ただけで「読みにくい」という印象を与えてしまいます。そんなときは句読点の代わりに適度なスペースを空けましょう。
スペースを空ければ文章がひとかたまりにならず、すらすらと読めます。
また、適切なところで改行すると全体がスッキリし、読み手にストレスを与えずに済みます。
スペースは1文字分だとややぶつ切りの印象を与えてしまうので、半文字分くらいのスペースを空けることを意識しましょう。
句読点を使わない場合、文が長すぎると読みにくくなってしまうので、長々とした文章を書くのはできるだけ避けたほうが無難です。
以下で具体的な文例を1つご紹介します。
改善前「○○(子の名)も今春からいよいよ小学校に入学することになり今からランドセルを背負って楽しみにしています」
改善後「○○も今春からいよいよ小学校に入学します 今からランドセルを背負って楽しみにしています」
ネットなどの年賀状プリントサービスを利用すると、メッセージに使用するフォントも自由に選べる場合がありますが、個性的なフォントを使うと読みにくくなってしまうことがあります。
読みやすさを重視するなら、年賀状の定番である楷書体や明朝体などの定番フォントを使うようにしましょう。
しまうまプリントでは、楷書体・明朝体・ゴシック体・丸ゴシック体の4種の定番フォントをご用意しています。
句読点以外にも、年賀状を作るときに気を付けたいNG事項がいくつかあります。
いずれもうっかりやってしまいそうなことばかりですので、年賀状を書くときは十分注意しましょう。
新年を祝うために用いる賀詞は、年賀状1枚につき1回のみ使うのがマナーです。
賀詞の種類はいろいろありますが、よく見かける「新年あけましておめでとう」は「新年」と「あけましておめでとう」がそれぞれ独立した賀詞なので重複になってしまいます。
また、「賀正」や「迎春」といった賀詞の後に「あけましておめでとう」
とつなげるのも賀詞の重複にあたるので使用は避けましょう。
カジュアル系やポップ系の年賀状でよく用いられる「A Happy New Year」という賀詞ですが、実は頭に「A」を付ける必要はありません。
「I wish you a happy new year」のように文章として用いる場合は「A」が必要ですが、お祝いの言葉や挨拶では「A」は省略し「HappyNewYear」と記載するのが一般的です。
「MerryChristmas」や「HappyBirthday」に「A」をつけないのと同じと覚えておけば間違えないで済むでしょう。
日常的によく使用するボールペンですが、事務作業に使う物というイメージが強いため、新年のおめでたい挨拶に使用する筆記具としてはあまり適していません。
また、新年の挨拶は細い文字より太くて力強い文字のほうがふさわしいとされているので、筆ペンや油性ペンなどを使ってしっかり書きましょう。
最近は常識にとらわれないカジュアルな年賀状が増えていますが、句読点を使わない、賀詞の重複を避けるなど、最低限のマナーを心得ておくことは大切です。
スペースや改行を上手に使用したり、フォント選びを吟味したりすれば句読点がなくても読みやすい年賀状を作れます。
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