喪中に届いた年賀状の返信マナーで知っておきたい4つのポイント

年賀状を毎年やりとりしている相手に喪中はがきを送ったのであれば、基本的に年賀状が届くことはありません。しかし、久しくやりとりをしていない人やうっかり喪中はがきを送り忘れてしまった人からは、年賀状が届いてしまうこともあるでしょう。本来なら元旦を過ぎてしまったとしても松の内以内に年賀状で返信をするのが礼儀ですが、喪中の場合は祝い事となる年賀状が出せません。喪中に届いた年賀状の返信マナーを確認しておきましょう。

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1. 喪中に届いた年賀状には寒中見舞いで返信する

年賀状を送ってきた人は、こちらが喪中であることを知らないか、忘れています。そのため、まったく返信がないと心配をさせてしまったり、もう縁がないのかと思わせてしまったりするので、必ず返信をするのがマナーです。ただし、喪中の返信は寒中見舞いで送るようにします。

寒中見舞いは暑中見舞いと同じく季節の挨拶状で、冬の寒さで風邪などをひかないようにご自愛ください、という意味合いで出すものです。しかし、近年では不幸があって年賀状のやりとりができない人が、年賀状代わりの挨拶状として使用するのが一般的です。時には、喪中なのに年賀状を出してしまった詫び状としても利用されます。

寒中見舞いはもともと相手の状況を思いやる気持ちで送るものですので、喪中の人に送っても問題ありませんし、お祝い事の挨拶状ではないため喪中の人でも送ることができるのです。

2. 普通の寒中見舞いと喪中の寒中見舞いは内容を変える

同じ寒中見舞いであっても、季節の挨拶として出す普通の寒中見舞いと、年賀状を出せない代わりに書く寒中見舞いは書き方や内容が異なります。たとえば、普通の寒中見舞いであれば句読点があってもかまいませんし、寒中見舞いを出す期間内であれば出し遅れもありませんから、お詫びをする必要もありません。

内容も季節のこと、健康を気遣うことなどで十分です。しかし、喪中に届いた年賀状の返信として寒中見舞いを出す場合は、年賀状をいただいたお礼や返信が遅くなったお詫びを書く必要があります。

また、お祝いの言葉は書けませんが、つつがなく越年したことや相手が新年を迎えたことの喜びなども書きましょう。また、年始の挨拶ではないので、干支のイラストや賀詞などは入れずに、早春や冬のシンプルなイラストが入ったデザインにするのが一般的です。

3. 見舞いの内容に迷ったら文例集を参考にしましょう

喪中はがきであれば、ある程度決まった文面があるので内容に迷うことはないでしょう。しかし、喪中の寒中見舞いというのは送る側の状況が人によって異なるため、定型文を使えない場合はどういった内容にすればいいか迷ってしまうかもしれません。そんなときは、文例集を参考に書き進めてみましょう。

喪中はがきを送った相手から年賀状が来た場合の書き方例

喪中はがきを送った相手には、すでに新年の挨拶を控えることを伝えているので、基本的に寒中見舞いを送る必要はありません。しかし、喪中はがきを送ったのに年賀状を送ってきたということは失念している可能性がありますから、今後も良好な関係を続けていくには念のため寒中見舞いを送っておいたほうがよいでしょう。

「寒中お見舞い申し上げます
寒い日が続いておりますが皆様お元気でお過ごしでしょうか
年始のご挨拶は喪中につき差し控えさせていただいたもので
返信が遅くなってしまい申し訳ございません

(近況報告を1行から2行入れる)

寒さもますます厳しくなりますが、どうかお身体ご自愛ください
本年もよろしくお願い申し上げます」

すでに喪中はがきを送っていても、喪中のことだけを伝える内容にしておくのがベストです。

喪中はがきを作るのが遅くなり年賀状が届いた場合の書き方例

亡くなった時期が年末だと喪中はがきを送るのが遅くなってしまいますし、逆に年始だった場合は喪中はがきを作るのを失念してしまい、送るのが遅れてしまうということもあるでしょう。喪中はがきを送ったタイミングによっては、すでに年賀状を投函してしまっている人もいるかもしれません。喪中はがきを送るのが遅れ、年賀状をいただいてしまったという場合の文例をご紹介します。

「寒中お見舞い申し上げます
このたびは丁寧なお年始状をいただきましてありがとうございました
昨年○月に(続柄)(故人)が他界いたしました
本来であれば旧年中にお知らせ申し上げるべきものを
年を越してしまいましたご無礼の段 ご容赦ください

故人が生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます
寒さも厳しくなっていきますので どうかお身体ご自愛くださいませ」

喪中はがきを送っていない相手から年賀状が届いた場合の書き方例

喪中による新年の挨拶の欠礼を、関わってきた人や知っている人に完全に周知させるのは難しいため、喪中はがきを送っていない相手から年賀状が届くというのはどのご家庭でもあり得ることです。特に近年はやりとりがデジタル化されているので、親しく付き合っていた人であっても住所がわからず、連絡ができないということもあります。ですので、あまり神経質にならず年賀状をいただいたことのお礼と喪中であることを伝えましょう。

「寒中お見舞い申し上げます
年始のご挨拶を賜りましてありがとうございました
昨年○月に(故人)が永眠し、年始のご挨拶を差し控えさせていただきました
旧年中にお知らせが行き届かず年を越してしまい誠に失礼いたしました

本年も変わらぬお付き合いのほどよろしくお願いいたします
厳寒の折 皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます」

喪中はがきを送らなかったことについて触れてしまうと、相手もそのことを気にかけてしまうので、簡素なお詫びの言葉を添えるだけにしておくのが賢明です。

4. 寒中見舞いを送る時期は松の内明けから立春まで

年賀状に限らず、何らかの挨拶状やお祝いなどのメッセージが届いたら、すぐに返事を出すのが礼儀です。しかし、喪中の場合の返信だけは例外で、たとえ寒中見舞いであってもお正月の間は送らないようにしましょう。

お正月の期間は三が日というイメージがあるかもしれませんが、松の内である1月7日までとなります。この期間は、お正月の飾りを飾ってお祝いをする期間ですので、寒中見舞いを送るタイミングではありません。送る時期は決まってはいないものの、一般的には松の内が明ける1月8日から2月4日の立春までとされていますので、この期間中に寒中見舞いを出すようにしましょう。
※地域によって松の内は1月15日のところもあります。

ただし、喪中であることを知らない方は、お正月をすぎてもまったく連絡がないと不安になってしまうかもしれません。できれば1月末日までに送ることを心がけるとよいでしょう。

喪中であっても返信マナーを忘れずに

大切な人を失って間もなかったり、まだ悲しみから抜けられていなかったりすると、年賀状が届いても確認できる気持ちになれないかもしれません。ですが、喪中であることを知らなかったり、喪中のお知らせと年賀状の投函がすれ違ってしまったりすることもあります。また、届いた年賀状は新年をお祝いして多幸を祈る気持ちで送られたものです。返信マナーとして、松の内が明けたら、年賀状のお礼と喪中で返信が遅くなったことを伝える寒中見舞いを送りましょう。

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